Case #60 - 憎悪と愛情

わたしはジェレミーとミランダ夫妻が自分たちの心にひそんでいる攻撃性や怒りに触れることができるよう、お互い手のひらをあわせ押し合うアクティビティを提案した。

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Case #61 - 自分の性的感情を認める

リンダは33歳で独身だった。彼女は男友達はたくさんいたが、みんな「ただの友達」だった。そしてなかなか「お友達」からロマンチックな関係にはつながらなかった。

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Case #62 - メデゥーサ

トレイシーはある夢を見ました。彼女はある男を殺して、彼を戸棚の中に隠したのです。そして、彼女は周りにばれないように証拠を隠滅しようとしました。彼女は心の奥底で自分の母親に責任を押し付けようと思っていました。彼女が廊下を歩いると探偵であり、心理学者でもある男性に会いました。歩いて行く時に彼らの手が触れ合いました。彼女は、夢の中で彼にも自分がしたことがばれないようどうしたらいいかを考えていました。バックグラウンドではサスペンスでよく使われる音楽が流れていました。

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Case #64 - 正しい判断か、それとも狂った判断か

ザックはいつも女性関係で問題があった。彼の現在の彼女のマルタは「たいへん」だと彼はいっていた。彼女はとてもアーティスティックで、楽しい性格で、社会性や政治に関してザックと同じ考えを持っていた。また、今まで付き合った女性とは違って、マルタは色々な面で彼を受け入れてくれていた。ザックは彼女と一緒にいて楽しかったが、彼女のことでどうしても受け入れられないこともあった。例えば、彼女はマリファナをすっていたが、彼はすわなかった。彼女はポルノを見るのが好きだったが、彼はそうではなかった。また彼女は複数の性的パートナーを求めていたが、彼はそうはしたくなかった。彼はマルタの「ワイルド」な一面が好きだったが、同時にそれは彼を苦しめた。

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Case #65 - 屈折した親子のつながり

キャシーの母親はかなり情緒不安定だった。子供の頃、彼女の母親はいつも子供達を非難し、子供達に対して攻撃的で、何かあるごとにキャシーと兄弟達のせいにしていた。彼女は子供達の心を傷つけ、また子供達が母の愛を必要としている時にもそれを与えることができなかった。そのような情緒不安定でいつも怒りに満ちた母と暮らすのはとてもつらかった。しかし母は時には気前がよく、優しく、子供達の身の回りの必要を世話することもあった。

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Case #66 - おもいっきり殻を破る

ピングは自分がどのような家庭で育ったかを話し始めた。彼女の祖父母は男の子がほしかったので、彼女や女兄弟のことはどうでもよいかのように扱われた。 また、彼女は両親からも愛を感じ取ることができなかった。彼女の母親は彼女を育てたが、愛情表現には乏しかった。また父親は彼女のことを抱きしめることはしなかった。

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Case #67 - 古風な結婚生活か、それとも「今風」の結婚生活か

ハンとユエンは婚約をしていて、彼女は35歳、彼は43歳だった。彼らは二人で解決できない意見のぶつかりあいがあり、私のところに来たのだった。それは、ハンは結婚した後も母親が一緒に住むことを希望していたのだが、ユエンはそれに絶対反対していたからだ。

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Case #68 - 苦痛を伴う「事実」

マンディーとブライアンは夫婦カウンセリングのために私のところへきた。彼らの結婚は今、危機的な状態にあった。15年の結婚の末、二人の子供も与えられていたが、ブライアンは(4回目の)不倫をしていた。マンディーは40歳という歳で、がんばって結婚生活を守ろうとしていた。彼女は絶対に離婚はしたくなかったのだ。ブライアンはしぶしぶついてきた。

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Case #71 - 3つの願い

ナヴィンは趣味として妻とアートのクラスをやっていることを話してくれた。私は彼の奥さんがどのような人かを知りたかったので、聞いてみると、彼は妻は強くたくましいと話した。私は自分の経験からも語り、彼との信頼関係を築きたかったので、自分の妻も強くたくましい女性だということを彼に話した。

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Case #72 - 痛みに対しての解毒剤

サマンサはビジネスウーマンとして成功していた。でも、なかなか生涯のパートナーを見つけることができなかった。彼女は、自分はビジネスを頑張るか、パートナーを探すか、どちらかひとつにしか集中できないという問題を抱えていた。 彼女はこのことでとても苦しんでおり、とてもみじめな思いをしていると言った。彼女はなかなか良い男性に出会うことができなかった。

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Case #73 - 相手を通して自分の気持ちをしる

マルタはカウンセラーだったが、とても理性的な人で、自分自身の気持ちを理解することがなかなかできないと嘆いていた。 私は、まず今ここにいること、こうして会うことにより何を感じるかにフォーカスすることにした。それは具体的には、今こうして私と会うことにより何を感じるか、私たちの「触れ合い」は彼女にとってどのようなものであるかという質問だった。私は彼女に質問するごとに自分の気持ちも話した。

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Case #74 - 癒しの手を受け入れる

私はアナベルが自分の人生や人間関係について詳しく語ってくれて非常に助かっていることを話した。私たちはお互い相手の話を聞く事ができ、お互いの価値観を共有することのできる場を私は提供するようにした。なので私はカウンセラーという立場はおいて、自分も色々なことを打ち明け、自分の価値観と行動、他の人に対しての気持ちや相手に何かをしてあげることの中で自分がどう思うか、また自分自身の必要や自分ができることに限りがあることなども話した。

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Case #75 - 自分の想い、人からの期待

ブリジットは18年共にいる夫との間に諍いがあったので、私に会いにきた。それは彼女は両親に一緒に住んで欲しいのに、夫はそれを嫌がったからだった。 そこで私はいつも通りクッションを2つ用意し、一つは彼女に、もう一つは夫に見立てて「会話」をすることにした。 「会話」をすすめていく中で分かったことは彼女は幸せな家庭を築いていて、自分だけが幸せな想いをしているようで、両親に対して罪悪感があること、また両親の気持ちも配慮しないといけないという考えを持っていることだった。

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Case #77 - 冷静さを保つための「バリア」

トムはある問題に関して「視野を広げることができるよう」助けてほしいと言った。彼は信頼関係の大切さを語り、私なら信頼できる人だと言った。 私ははじめに、彼には心を開きたい部分があるのと同時に人には見せたくない部分もあるだろうという推測を述べた。彼には言わなかったが、彼が自分の気持ちではなく「考え」について語ったことをも心にとめておいた。それはトムの感情を取り扱う上で慎重にすすめていかないということを示していたからだ。

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Case #78 - 孤独と人間関係

タッドという若い男性は子供の頃7歳から14歳の時に寄宿学校に通わされ、両親には休暇の間の2ヶ月だけ毎年会っていたが、彼が家に帰ってきているわずかな時でも父は仕事が忙しくほとんど家にいなかったと語った。 なので私は彼の父親との関係や孤独感について話をした。彼は暗い所にいることも怖かったそうだ。私は彼に自分の孤独をどう受け止めているかを聞いてみた。彼は一方では自分が一匹狼であり自由でいることを好んでいたが、一方では、孤独による痛みや辛さがあると語った。

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Case #80 - 子供のままの女性

ダイアンは体は小さかったがネルギッシュな若い女性だった。彼女の話し方は「小さい女の子」のようで、よく口をとがらせて話した。 彼女はグループセラピーに来ても「自分が求めているものはここにはない」と言い、「もう全部前に聞いたことだ」や「私はもう知っているわ」などと言った。

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Case #81 - 「涙」を「心の叫び」へと変える

ジェーンとのセッションは「攻撃的な面を外に出し、人との関係を円滑にさせる」ためのカウンセリングセッションだった。「攻撃的な面」というのは怒りや憤りなどの強い感情のことを意味している。ゲシュタルト法では「攻撃性」というのは悪いものでは無く、むしろクライアントにとって良いものだと考えられている。それは無意識に取り入れられた考え(「成すべき」と本人が思っていること」)を分解していくために効果的だからだ。

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Case #82 - 父を探して

イアンは父親との関係を修復しようとしていた。 彼は41歳で、母親は8年間がんと戦った後、去年亡くなったのだった。母の闘病中はイアンが看病をしていた。彼の兄も母の看病を申し出てくれたが、イアンが彼女の世話をはじめてからは、母は他の人にお世話をしてもらうことを拒んだ。 父は母が癌と診断される半年前から出張でずっと家を出ていたため、母が診断された当時から家族から離れていた。父は他の人と一緒にビジネスをしていたが、それがうまく行っていなかったので、ビジネスを回復しようと一生懸命で忙しかった。

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Case #83 - 今まで大変だったけど、一人でかかえず私とその問題を共有してください。

アデルは政府機関のカスタマーサービスセンターで20年間働いていて、お客さんからの評判は良かったし、自分の仕事もうまくこなしていたが、仕事以外ではあまり社交的ではなかったと話してくれた。同僚は彼女の文句を言っていたし、どこにいってもなかなか友達ができなかった。彼女は人との繋がりを求めていたが、ひとりぼっちで、友達もわずかしかいなく、なかなか前へ進むことができなかった。

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Case #84 - 友達を作るのを手伝ってください

リリーは明るい女性だった。私は彼女の いきいきとしてフレンドリーな性格が気に入った。彼女がいると場が明るくなった。私はそのことを彼女に伝え、また彼女の存在を感謝していることも伝えた。彼女とはすぐにうちとけることができたし、セラピーの場で明るさという良い性質を持ち合わせていて、非難するところのない彼女にどのような悪いところがあるのか全く分からないと言った。

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Case #85 - 水のないプール

ダニエールの話を聞いて私は胸がとても悼んだ。彼女も夫も二人とも教師で、よく一緒に旅行したり、外国で英語を教えたりしていた。彼らは大学で知り合い、二人ともクリエイティブでスピリチュアリティに興味があり、美術が好きで、一見、とても仲がいいように見えた。

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Case #86 - 肥満の原因

ライラは肥満気味だった。肥満の度合いについてはちょうど「やや肥満気味」な体型だったが、もちろん、彼女自身は体型に関しては何も言わなかった。このことは私が彼女と知り合ってから自分で見て観察したことだった。 女性にとっては特に、体型のことはとても複雑で難しい問題であり、セラピーでは避けて通れないが、それと同時に繊細な問題であるため簡単にクライアントにつきつけることはできない。しかし今回の場合、ライラは自分の体型に関しての問題と向き合う準備ができていた。

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Case #87 - 「良い夫」、そして「愛」

チュアンは今まで一度もセラピーをうけたことがなかった。彼はビジネスマンであり、父は小さな牧場を持っていて木で物を作ることを趣味としていた。父は狩りが好きだったので、家では大きい犬を何匹か飼っていた、などと懐かしい子供の頃の話を語ってくれた。しかし中学校に上がるとチュアンは父と別れて住んでいたため、父が恋しかったと語った。 彼は学校ではいつも優等生だったが、父はそのことをなかなかほめてはくれなかった。

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Case #88 - 症状はあるのに原因が分からない

ジョンはいくつかの自己啓発セミナーに参加しており、ゲシュタルトのグループセラピーにも参加することを期待して来た。だから彼がゲシュタルト法に興味を持っていることは分かっていた。彼の番になり、私の前に来た。ここ数日彼を見ていて気づいたのは、彼の顔の表情はただ緊張感があるだけのものではなく、とても苦しそうなものだったということだった。彼はよく瞬きをし、口はひきつって、話しているときも目を細めた。彼彼は何かに怯えているような目をしていて、これから誰かに殴られるかのような表情をしていた。

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Case #89 - 心の奥底を打ち明けること

リジーは少し緊張しているようでなんだ居心地が悪そうだったが、少し怒りもあるように私には感じられた。 彼女は中高生の頃、自分のスピリチュアリティに関して父とよく喧嘩をしたと言った。彼女の両親はどちらもリジーの宗教観を認めてくれなく、母は彼女のことをあざ笑い、父も反対し彼女のスピリチュアリティへの渇望をバカにした。

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